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13話 血の惨劇と、許されない怒り

ผู้เขียน: みみっく
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-09-26 19:00:26

 エルは留守番の二人へ元気よく手を振った。

「じゃ、行ってきまーす♪」

 ブロッサムは少し微笑みながら。

「お気をつけて」

 ステフも優しく見送る。

「いってらっしゃい……」

 ──こうして、そらはエルと森へと進み始める。

 森の奥へ入っていくと、狩りは順調に進んだ。そらも森へ狩に入るのは今回が初めての体験だった。とはいえ、森の入り口付近での狩だったが、ウサギ、鳥、そして鹿やイノシシを大量の収獲だった。

 エルはその成果に目を輝かせた。その手には、自ら仕留めた獲物を抱え、誇らしげな顔をしている。

「すごい! いっぱい獲れたねっ!」

 そらは軽く頷きながら、次の獲物を狙う。

 エルはファイアショットでウサギを捕獲し、喜びに満ちた表情を浮かべていた。その得意げな顔は、まるで初めてのお使いを成功させた子供のようだ。その後、鳥を発見すると、興奮した様子で追いかけて先に進んでしまった。その姿は、まるで森の中を駆け回る小さな妖精のようだった。

 しばらくすると──

「きゃああああぁぁー!!!」

 エルの悲鳴が、森の奥深くから響き渡る。その声は、そらの心を抉るように響いた。

 そらは驚き、すぐに悲鳴の聞こえた場所へと駆けつけた。彼の脳裏には、最悪のシナリオが瞬時に駆け巡った。

 ──その場に広がる光景は、目を背けたくなるほど凄惨だった。

 若そうなドラゴンが三体。そのうちの一体が、鋭い爪にエルの血を付けたまま立ち、そらを威嚇している。その瞳には、明確な敵意と、獲物を仕留めたことへの満足感が宿っていた。

 ドラゴンの足元には、血まみれになったエルが倒れていた。彼女の服は裂け、肌には深い傷が刻まれている。地面には彼女の血が広がり、赤黒い染みを作っていた。

 ドラゴンの目は鋭く光り、低い唸り声を上げながらそらを睨みつける。その威圧感は、まるで森全体を支配しているかのようだった。

 視界に映る光景に、そらの頭は真っ白になった。まるで時間が止まったかのような感覚。エルの傷、血、そしてドラゴンの不敵な顔が、脳裏に焼き付く。

 エルの血が付着した鋭い爪。それを誇示するように、ドラゴンが威嚇の唸り声を上げる。

 ──瞬間的に、そらの魔力が高まり、体温が異常なほど上昇するのを感じる。それは、抑えきれない怒りの炎が、全身を駆け巡るかのようだった。

「……許さない」

 そらは感情を抑えることなく、指先に魔力を収束させる。その瞳には、一切の迷いがない。殺意が、彼の瞳の奥でギラギラと燃え盛る。

 ──パシュッ!

 わずかに空気が揺れるほどの小さな音。しかし、その魔力弾は極限まで圧縮されている。狙いはドラゴンの頭。正確に放たれた魔法は、一撃でその巨大な頭を吹き飛ばした。血と肉片が、無残に宙に飛び散る。肉の焦げるような異臭が、あたりに立ち込めた。

 残った二体の若いドラゴンが、目を見開き呆然とする。その顔には、恐怖と混乱が入り混じっていた。理解できない現象を目の当たりにし、彼らの巨大な体がかすかに震える。

 そらはすぐさまエルのもとへ駆け寄る。地面に広がった血が生々しく視界に飛び込んでくる。その冷たさが、彼の怒りをさらに煽る。

「大丈夫だ……すぐ治すから」

 回復魔法を発動。淡い光がエルの傷を包み込み、瞬く間に傷が塞がっていく。まるで時間が巻き戻るかのように、肌は元通りになっていく。彼女の顔色が徐々に回復していくのを見て、そらは安堵の息をつく。

 ──しかし、安堵は束の間だった。

 湧き上がる怒りが、そらの全身を突き抜ける。それは、彼の理性を飲み込みそうなほどの激しい感情だった。

 若いドラゴンが牙を剥く。彼らの巨大な顎が、威嚇するようにカチカチと音を立てる。

「人間の分際で何をするっ! 我々は最強種のドラゴンだぞ? ただで済むと思うなよ!」

 そらは無言のまま、ゆっくりと立ち上がる。その背中からは、圧倒的なまでの威圧感が放たれている。

 エルを守るように、その背後に立ちながら拳を握り込む。彼の体から放たれる魔力の波紋は、周囲の空気を歪ませるほどだった。

 ──魔力がさらに高まり、空気が震える。森の木々がざわめき、地面がかすかに震動し始めた。まるで世界そのものが、彼の怒りに呼応しているかのようだ。

 若いドラゴンがたじろぐ。彼らの本能が、目の前の存在が尋常ではないことを告げている。巨大な体が、恐怖に震え始めた。

「な、何なのだ……この魔力とオーラは……」

 そらは怒りを抑えることができなかった。

 エルの傷、地面に広がる血、そして彼女の痛みに歪む表情──それら全てが、彼の心に激しい嵐を巻き起こし、次の瞬間──

 周囲の空気が変わった。

 森が静寂に包まれる。生き物の息遣い一つ聞こえない、絶対的な静けさ。鳥のさえずりも、虫の羽音も、獣の遠吠えも、すべてが消え失せた。

 若いドラゴンたちは、じわじわとそらの威圧を感じ始める。その強大さに、彼らの体が震え、後ずさりし始めた。獣の本能が生命の危険と告げる。

 ──この存在は、決して逆らってはならない。死に直結する。

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